この建物はユッカスヤルビとヨックモックの中間にある大きなホテルである。山の上にあり、山の下は鉱山の町らしい。
ここから、キルナの町に戻る間にオーロラが現れた。走る車の窓から夜空に怪しく舞い踊るオーロラを生まれて初めて見た。
何回も車を止めて外に出て眺めた。何百キロという巨大な電磁気のカーテンが舞い踊る姿は神秘であり、北極圏の厳しい世界に暮らす人々へのご褒美じゃないかな、と思った。
外気の温度はマイナス38度にもなっていた。防寒着のせいであまり寒さは感じないが、顔が痛くなってくる。そうなると車に戻るしかない。
車の暖房の空気を感じた途端に、体が冷え切っている事に気付くのである。オーロラは凄い!感動した。
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