5月に起きた出来事です


2002年5月28日

蕨市議会に
  わらび平和を守る会が有事法制3法案に反対する
陳情書提出

陳情書全文

    有 事 法 制 三 法 案 に 反 対 す る 陳 情 書

 政府は、「武力攻撃事態法案」「自衛隊法改正案」「安全保障会議設置法改正案」の有事法制関連三法案を国会に提出し、今国会での成立をねらっています。
 政府は、有事法制が日本を外国の武力攻撃から守るための備えであるかのようにいっていますが、そうではありません。防衛庁長官自身が、日本が武力攻撃される現実的な危険はないと明確に述べています。
 有事法制の最大のねらいは、アメリカの戦争に日本が参戦し、はじめて海外での武力行使に踏み切ろうとすることにあります。
 アメリカの強い要求で一九九九年につくられた「周辺事態法」はアジアでアメリカが軍事介入したとき、自衛隊が米軍支援をおこなう法律でしたが、「武力行使はしない」ということが建前とされてきました。ところが、こんどの「武力攻撃事態法案」はアメリカが海外で介入戦争をはじめたとき、自衛隊が武力行使を含めて参戦できるしくみをつくるものです。日本がどこからも攻められていないのに、海外での武力行使に踏み切ろうというのです。
 しかも、こんな戦争に国民を強制的に動員し、自由と人権までしばろうというのが有事法制です。法案では、すべての国民に戦争協力が義務づけられ、NHKなどの指定公共機関や医療、輸送、建築・土木などの関係者も強制的に協力・動員を求められます。国民は、戦争に必要だと判断された家屋、土地、物資を差し出すよう要求され、そのための調査を拒否したり、保管をおこたると、犯罪者として処罰されます。
 くわえて、有事法制を発動するかどうかを決定するのも、自治体や国民の動員を指揮するのも首相であり、国権の最高機関である国会はないがしろにされ、首相の独断が横行する仕掛けとなっています。
 わたしたちは次のことを強くもとめます。

〔陳情項目〕

一、有事法制三法案を国会で成立させないよう、国及び関係機関に意見書を提出していただくよう陳情します。

                         蕨市平和を守る会
                          会長 炭谷 巴之助   
                           蕨市南町二丁目三一番二四号

   蕨市議会議長 田中鐵次様


2002年5月24日

STOP!有事法制 大集会

STOP!有事法制5.24大集会
5月24日に行われた「STOP!有事法制」集会からのスナップです。

明治公園の集会に参加して。

5月24日6時30分から「STOP!有事法制 5・24大集会」が明治公園で4万人もの参加者を得て開かれ、私たちも参加しました。(呼びかけは陸・海・空・港湾の労働組合や仏教・キリスト教の宗教団体など)
う〜ん4万人はスゴイ!ほんとうにいろんな人たちが参加していました。
「戦争の被害者にも加害者にもならない日本を築こう」という日本山妙法寺の木津博充僧侶の開会宣言は私たちの声そのもの。
国会議員の志位和夫さん(共産)、土井たか子さん(社民)、生方幸夫さん(民主)、中村敦夫さん(みどりの会議)らが廃案を訴え、吉永小百合さんのメッセージ「みんなの力で戦争への道を閉ざしましょう」が読み上げられました。
また、高校生の参加者による「私たちの校庭や校舎が強制的に自衛隊に使われるなんてイヤです」という若々しい訴えには会場から大きな拍手がわき上がりました。
埼玉の参加者がデモ行進に出発したのは午後8時半、新宿についたのは10時ごろでした(お腹ペコペコだったなー)。


2002年5月22日

市民とともに考える学習会

市民70人以上が参加した学習会の一場面。講師は佐々木弁護士。

わらび学習会での感想。

5月22日の夜「有事法制ってなに?市民とともに考える学習会」が開かれました。
市内の田中さんによる紙芝居「おかあさんのうた」はご自身の幼い頃の空襲体験を描いて強く平和を訴えたものでした。
次いで、自由法曹団の埼玉支部長佐々木新一弁護士の講演。
「有事」なんてごまかしで、戦時法制であることやアメリカのやる戦争に協力して戦争に踏み込むとんでもない法律であること・・・などなど条文に基づいて解説されました。
特に、今回は「包括的」でまず大きな枠組みを決めてしまう法律であり、今後2年間で細かな法律を作らない限り実効性がないということを強調されたことが印象に残りました。つまり、「どうせ出来ちゃうんでしょ?やってもムダよ」とつぶやいているより、「今から一人ひとりに知ってもらい、とても大事だしつぶすことはできるんだな」と確信できた有意義な話でした。

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